リノベーションとリフォームの違いは何でしょうか?
リフォームは老朽化した建物を建築当初の性能に戻すこと
リノベーションは建物の持つもともとの性能以上に新たな付加価値を再生させることです。
住まいに対する要望
①キッチンやトイレなどを新しく快適にしたい
②省エネ性や耐震性を高めたい
③バリアフリーの安心安全な住まいにしたい
④リビングを広く、間取りを変えたい
⑤趣味を活かした住まいにしたい等
以上がリノベーションしたい機能ベスト5です。
2012年完成
美作市内の築30年の木造2階建3世代住宅です。
脚の不自由な高齢者世代のためバリアフリー改修と合わせて耐震補強、断熱改修も行っています。床は桧・松・栗フローリング、壁は桧板張り、珪藻土・漆喰塗りなど内装は全て自然素材を用いています。
リビング・ダイニングの造り付け家具及びキッチンカウンターはタモ材と天然杉板を用いデザインし大工さんの制作です。キッチン収納もデザインし、家具作家さんに制作依頼したものです。
2009年完成
津山市内の築35年の住まいに、ご夫婦共通の憧れである薪ストーブと古民家の暮らしを実現するため、薪ストーブ、古民家風、土間、自然素材、断熱性能UP、バリアフリーをキーワードにデザインしました。19.5帖のワンルームにするため格子や筋違いの耐力壁を設け耐震補強しています。床はウォールナット無垢フローリング張り、壁は珪藻土塗り、薪ストーブ周りの壁には大谷石貼り、床は洗出し一部玄昌石貼りです。梁や柱の古色塗りは柿渋とベンガラを調合し塗布後、荏胡麻油塗り仕上とし、断熱材にはウール断熱材と自然素材を使用しています。
リビング前のウッドデッキから眺める小さな庭は、筧と蹲を用い趣のあるデザインとし施主と一緒に制作しました。
2010年完成
この庭園は美作市の里山に囲まれた自然豊かな場所にあります。既存の庭と子どもの遊び場約200㎡を和庭園とファミリーガーデンにリニューアルしました。
居間の前は山から湧き水を引いた石組の滝、石橋設けた泉水、築山で構成しています。和室の前には蹲のある築山を造りました。子ども達が成長し鉄棒や砂場が必要なくなった遊び場は藤棚だけを残し約80㎡を奥様の趣味のガーデニングや耐火レンガで造ったBBQ炉を中心に家族の集える庭にデザインしました。
ファミリーガーデンから和庭園へは、築山の高低差を枕木やピンコロ石とハーブを含めた植栽で違和感なく繋ぎ、ご家族の憩いの場となっています。和庭園の泉水石組み、飛び石、景石、植栽は、全て敷地内にあった自然石、植木を再用しました。
和庭園
2006年
美作市の築30年の木造2階建てのLDKのリノベーションです。
建築主は憧れだった薪ストーブ設置のため、家代々の山から雑木を切り出し、少しづつ薪の準備を進められていました。
薪ストーブ設置場所は煙突の位置から2間×半間の増築を行い、既存LDKを家族揃ってピアノが楽しめるファミリールームとダイニング、キッチンに、使われていなかった和室を茶の間にリノベーションしました。
増築した薪ストーブ置き場は直接外に通じるドアを設け、薪の搬入をし易くしました。
薪ストーブ置き場の壁には味わいのあるレンガ積み、床は一段上げて砂岩を貼っています。ファミリールーム・ダイニング・キッチンの壁は漆喰塗りラフ仕上げとし、シダ葉のアクセントを施しシックな仕上がりとなっています。
薪ストーブ置き場の柱、太鼓梁と食器戸棚を兼ねたカウンターは手持ちのアンティーク調家具に色調を合わせ、柿渋とベンガラを調合した自然塗料塗り仕上げとしています。
ドイツのWEBマガジンhomifyに掲載されました。